年末年始に気をつけたい! ご近所トラブル映画5選!
隣人の同調圧力にはご注意を!『シザーハンズ』
ご近所に暮らしていたら、みんな仲良く、同じような考え方であれば、波風は立たない。でも各家庭それぞれ仕事も環境も、価値観も違うから、時には相手に合わせた“忖度”も必要。ジョニー・デップの初期の代表作である『シザーハンズ』は、そんな事実をちょっぴり過剰に描いている。舞台になるのは、パステルカラーのかわいい家が並ぶ郊外の住宅地。みんなハッピーで楽しく、ご近所付き合いしているのは見せかけで、じつは“同調圧力”が強く、不満がくすぶっていたりもする。 そんな住宅地に突然、連れて来られたのが、両手がハサミの形をしたエドワード。異形キャラクターは、そのハサミで植木の剪定をしたり、主婦たちの髪を見事に切ってあげたりして、最初は珍客として大歓迎。しかし一度でも危険な噂が立てば、ご近所の同調圧力が作動するという、コワすぎる事態へと発展してしまう。ティム・バートン監督のファンタジーなのだが、隣人ドラマとしては、いま観てもかなりリアルかも!?
隣人のヘンな言動にご注意を!『ステップフォード・ワイフ』
人生を変えるために、新たに移り住んだ町。いちばん苦労しそうなのが、ご近所との関係だが、彼らが自分とはまったく違う人々だったら……というのが今作。ニコール・キッドマンが演じるTVプロデューサーのジョアンナが、トラブルで退職。落ち込んだ彼女のために、夫が高級住宅街、ステップフォードへの引越しを決める。近隣の住人たちは、妙にお洒落でセクシー。しかも妻たちは家事を完璧にこなす。ジョアンナも徐々に彼女たちの影響を受け始める、という物語。 やがてジョアンナは、隣人たちの予想外の変な言動を目撃することになるのだが、今作の描く隣人トラブルは、驚きの“秘密”が源。1975年にも一度映画化されている有名な原作だし、ほかのSF作品にも似たような設定があるので、なんとなく秘密は想像がつくはず。基本的に映像はカラフルで、不気味さとポップなノリが融合。非現実的なシチュエーションではあるけれど、“隣人=ストレンジャー”という感覚がうまく生かされた一作だ。