多すぎて悩む生成AI、最新注目ツールはこの3つ! お手軽で画像や音楽の作成に強力な性能を発揮
空前の生成AIブームの中、一般の人でもそのすごさが実感できるような生成AIツールが次々と登場しています。SF作家のアーサー・C・クラークは「十分に発達した科学は、魔法と見分けがつかない」という言葉を残していますが、急速に発展する生成AIツールでできることは、数年前までは研究者ですら想像もつかなかったような、まさに「魔法」のようです。そんな最新生成AIツールについて『生成AIで世界はこう変わる』の著者であるAI研究者・今井翔太氏に語ってもらいました。 【画像を見る】AIが作成した「海中にある赤煉瓦建築の町」
■どのようなツールを使えばいいか 拙著『生成AIで世界はこう変わる』では、具体的な生成AIツールの使い方について説明を行うことはしませんでした。技術の発展が速すぎ、個別のツールの解説をしてもすぐに陳腐化するためです。 仮に本の中でツールの説明をして、それが別の上位互換的なツールに置き換わってしまった場合、その記述は役に立たなくなってしまうでしょう。実際、動画生成AIに関しては、書籍の執筆時にあったほとんどの動画生成AIのツールは、OpenAI社の開発した動画生成AI「Sora」に置き換えられてしまいそうです。
しかし、生成AIツールが増えすぎたがゆえに、かえって「どのようなツールを使えばいいかわからない」という声があがっています。現に、画像生成AIのツールだけでも何十個、何百個くらいのツールが存在します。 また、「生成AIはすごいすごいと言われているが、自分でそれを実感できない」という声が一般の方からも多く聞こえてきます。 研究者である私としては、あくまで生成AIツールの背後にある技術の理論の追求や解説が本分であり、実は個別の生成AIツールの説明というのは微妙に抵抗があります。
■生成AIの性能を実感できるツール ただ、このような状況を鑑みると、AI研究者の視点で「どんなツールが使うに値し、生成AIの性能を実感できそうか」を解説することは一定の価値があるように思います。 ここでは、ChatGPT以降に登場した生成AIのツールに関して、拙著で取り上げられなかったもので、手軽に使用でき、その性能が一般の方にも実感しやすいような以下の3つの生成AIツールを紹介します。 ①画像生成AI:Image Creator