【大分】日本語スピーチコンテスト「チャレンジの連続」
大分朝日放送
大分市の楊志館高校で、留学生らによる日本語のスピーチコンテストが開かれました。 (キットナロン コンラウィさん(21)) 「時々(老人ホームの)おじいさんたちが寂しそうな顔をすることがあります。私はその時「きっといま家族のことを考えているんだな」と空気を読んで、それ以上詳しく聞かないようにしています。そうするとお年寄りのみなさんも安心して私たち留学生と交流してくれる」 タイ出身でAPU4回生のキットナロン コンラウィさん(21)は、経験から学んだ「空気を読む」ことの大切さについて話しました。 このコンテストは国際社会に対応出来る生徒を育てることと、外国人の日本語スキルの向上を目的に毎年開かれています。 大分に来て5年以内の人が参加対象で、「日本の文化や国際交流を通して感じたこと」をテーマに7カ国出身の11人がスピーチしました。 今回は初めて技能実習生の参加も。 フィリピン出身で大分市の牧場で働くパスカル アナ リザ ビリヤヌエバさん(32)は家族の生活を支えるため単身日本で働いています。 (パスカル アナ リザ ビリヤヌエバさん(32)) 「チャレンジの連続でしたが、その多くのことを学べる大切な時間日本での生活を通して子どもに誇れる自分になった」 (楊志館高校 1年生) 「自分がチャレンジしようとしたことをみんな一生懸命貫いていて自分も真似したいなと思うことが多々あります」 楊志館高校は、「同世代や働く技能実習生のスピーチに生徒たちも刺激を受け、将来につながる学びになった」と話しています。