初診時に紹介状なし…「選定療養費」を13年間誤徴収 山鹿市民医療センター
山鹿市民医療センターは11日、初診時に紹介状なしで受診した患者から「選定療養費」1500円(消費税別)を、誤って徴収していた、と発表した。期間は2011年6月から今年11月8日まで。 同センターによると、選定療養費を徴収できる病床数の要件は一般病床数が200以上。センターの許可病床数は201床で、うち一般病床数は197床。残る4床は感染症病床で、一般病床に数えられると誤認していたが、実際には要件を満たしていなかった。 8月に九州厚生局熊本事務所の指摘で誤徴収が判明した。データが残る14年9月以降の対象者は延べ1万100人で、総額は1647万8400円。12月市議会定例会に返還のための補正予算案を上程し、データが残っていないケースも領収書などで確認できれば返還に応じる。 同センターは「複数の職員で法令、通知を精査し、再発防止に努めたい」としている。(本田清悟)