東海大柔道部出身の岡田が前相撲で白星「景色が違った」先輩ウルフは会場の外でエール
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター 新弟子らによる前相撲がこの日から始まり、東海大柔道部出身の岡田(22=高田川)が白星デビューを飾った。 16歳の出野(秀ノ山)と対戦。激しく当たった後、相手の動きをよく見て、はたき込んだ。「相手が思ったより低くて…」と立ち合いで痛めた左目を気にしながらも「ぶつかるのはうまくいった。1週間ちょっとだけど、稽古してきたことを出せた」とうなずいた。 名門柔道部から初の角界入り。戦いの場は、畳から土俵へと変わった。取組直前には、観客席から「岡田!」と応援の声が飛び交った。異色の経歴で注目される新米力士は「土俵に上がった瞬間、景色が違った。高揚感がすごかった」と振り返った。 相撲の世界に転じるきっかけをつくってくれた、大学の先輩で21年東京オリンピック(五輪)金メダルのウルフ・アロンも福岡に駆けつけた。チケット完売のため館内での観戦はかなわなかったものの、会場の外で応援した。動画を見て「風格はあった」と後輩の初勝利に笑顔。「スタートダッシュが大事。気を抜かず、リラックスした状態で頑張ってほしい」とエールを送った。【奥岡幹浩】