中国代表はイバンコビッチ新政権の発足が秒読みか。急浮上した“クリンスマン電撃就任説”にはファン猛反発!「ヤンコビッチ以下」「カマーチョの悪夢が…」
協会側と面談するため、イバンコビッチがすでに中国入りと現地報道
中国代表の新監督探しがいよいよ大詰めを迎えている。 現地2月22日、全国紙『北京青年報』は、中国サッカー協会が代表チームの新監督候補を2名に絞り込んだと報じた。先のアジアカップでオマーン代表監督を率いて、グループステージ敗退後に退任したブランコ・イバノビッチ氏(クロアチア国籍)と、かつて名古屋グランパスやイラン代表を指揮したカルロス・ケイロス氏(ポルトガル国籍)の二択だ。 【PHOTO】アジアカップ2023を彩った各国美女サポーターを特集! もうひとりの有力候補だった元スイス代表監督のウラジーミル・ペトコビッチ氏(ボスニア・ヘルツェゴビナ国籍)はアルジェリア監督就任が濃厚で、すでに候補リストからその名が消えたという。 中国協会は今回の人選にあたって「アジアのサッカーに精通していて中国サッカーにも理解がある」点を重視している。そのうえで同紙は「300万ドル(約4億5000万円)を超えた報酬を望む人物は候補にならない」と記し、現時点でイバンコビッチ氏が1番手、ケイロス氏が2番手の候補だと報じた。 さらに『紅星新聞』は「イバンコビッチはすでに中国入りしており、早急に中国協会との面接に臨む予定だ」と踏み込んだ記事を掲載。これを受けてスポーツサイト『新浪体育』は「イバンコビッチは希望年俸が150万ユーロ(約2億4000万円)と協会の懐事情と合致している。3月下旬のワールドカップ予選を考えれば、協会としては2月25日に行なわれる中国超級スーパーカップ前後には新監督を決めたい考え。イバンコビッチはすでに訪中しているとの情報には信憑性がある」と論じた。 そんななか、にわかに急浮上したのが韓国代表監督の座を追われたばかりのユルゲン・クリンスマン氏(ドイツ国籍)の電撃就任説だ。昨年11月のワールドカップ予選で中国が韓国に0-3で敗れた直後、中国協会の宋凱会長は「韓国はドイツ人監督の下で3-0で勝った。では次は我々がドイツ人監督の下で韓国を4-0で倒す」と話したのを根拠に、協会が有力候補に加えたという情報が飛び交った。 これにポータルサイト『捜狐体育』は猛反発。「ライバルである韓国でクビになった監督がどうしたら中国でヘッドコーチになれるのか。あり得ない! ファンも『絶対に不可能だ』と叫んでいる」と記し、ウェイボー(中国版X)上に上がったファンの声を紹介している。「指導者として何もなし遂げていない」「アジアカップでダメだったのは周知の通りだ」「中国のファンでもクリンスマンが失格なのは分かるぞ!」といった調子で、「(前任者の)ヤンコビッチのほうがまだマシだ」と手厳しい。 なかには「カマーチョの悪夢が再現される」との声も。2011年に中国代表は元スペイン代表監督のホセ・アントニオ・カマーチョ氏と契約。チームは低空飛行を続けるばかりで2014年ブラジル・ワールドカップではアジア最終予選にさえ進めなかった。挙げ句、練習試合でA代表がユースチームに1-5で敗れる大失態で更迭が決定。中国ファンの間ではトラウマとして脳裏に刻まれている。 はたして中国協会は69歳のクロアチア人指導者を招聘するのか。それともまさかのサプライズ人事が飛び出すのか。結論はあと数日で明らかになるだろう。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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