白いシカまた目撃情報 広島市安佐北区の河川敷 近づいても警戒せず
広島市安佐北区可部の河川敷で10月に見つかった白いシカが、11月に入っても引き続き目撃されている。近い距離で撮影されるなど人間を怖がらない様子も見られるが、同区農林課は「突進や感染症の恐れもある。近づかずにそっと見守って」としている。 広島市安佐北区で目撃された白いシカ 近くに住む70代の男性が3日に見かけた。さらに10月に撮影した50代の会社員男性も11月18、28日と2回遭遇した。いずれも午前6時ごろ、河川敷の茂みに1頭だけおり、近づいてスマートフォンで動画撮影をしている間も逃げるそぶりはなかった。70代男性は「人間を見ても全く恐れないのは驚いた」と振り返る。 動画を見た安佐動物公園(同区)の学芸員畑瀬淳さん(59)によると、白いシカは鼻先や目の色から、生まれつき色素が欠けた「アルビノ」ではなく、色素が減少する「バフ変」とみられるという。畑瀬さんは「人が近づいても警戒しないのは不思議。民家の近くで生まれ育ったのかもしれない」としている。
中国新聞社