日本発の国際サイバーセキュリティカンファレンス「CODE BLUE 2024」今週開催
国内外からサイバーセキュリティ研究者や実務家が集まる国際会議「CODE BLUE 2024」が 11 月 9 日から開催されている。
CODE BLUE は2014 年 2 月から開催され今年で 12 回目。高い応募倍率(14.5 倍)を経て採択された研究論文が発表されるカンファレンスは、11 月 14 日 (木)、11 月 15 日 (金)の 2 日間にわたりベルサール高田馬場で行われる。開催直前の CODE BLUE 2024 の見どころについて、事務局の篠田 佳奈 氏(写真)と斉藤 健一 氏に話を聞いた。
今年の CODE BLUE は基調講演の『AIによる形式検証と形式検証におけるAIの役割』にはじまり AI をテーマとした研究報告が充実している。小勝 純 氏の『Piloting Edge Copilot』は、外から Edge Copilot を制御する研究だが、斎藤氏いわく「今年の Black Hat USA 2024 で Copilot に関する研究が複数発表されているが比肩しうるオリジナリティのある研究」だという。
台湾の OT セキュリティ企業、TXOne Networksの 3 名による「意味検出に必要なのは注意力だけ:ニューラル・シンボリック・アプローチによる新しい変換器」はこれまで専門家の稼働が必要だった難読化されたマルウェアの分析等を大規模言語モデル(LLM)を用いて自動化を試みた研究で、「新しいニューラルネットワークベースのシンボリック実行 LLM である CuIDA を提案」するという。
また、アーポ・オクスマン氏の『PlayStation 5のネットワーク暗号化を突破する』のゲームコンソールにはじまり、ダビド・メレンデス氏の『レガシー鉄道信号システムの悪用』のなんと鉄道信号、ニコライ・エレンコフ氏とヴィンセント・チェン氏の『Pixelセキュリティの内部解析』の Google Pixel スマホなど、研究テーマとした対象も多様性に富んでいる。