MLB側が難色 田中将大の移籍は白紙か
どこまでも上からだが、彼らに対等な交渉、などという概念はない。むしろ期間の短縮は、日本の選手会も望んでいることだけに、ここでは両者の利害が初めて一致し、大リーグ側が選手会を全面的にバックアップするという展開になるかもしれない。 それはもう少し先の話だろうが、現状がひっ迫している。 ■FAでの移籍まで待つことも辞さず 前出のロブ・マンフレッド最高執行責任者は、「日本人選手をフリーエージェントになるまで獲得できないのだとしたら、そうするまでだ。我々の全30球団は、その準備をしている」とも話した。 これは、最後通牒なのか、すでに門が閉ざされたのか。一方で、日本には、それを覆す交渉の切り札があるのか。日本はどこかで、何かを読み違えてしまったのかも知れない。 (文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)