オフは釣り堀にして夏にルアー出てきた所も…維持難しくなっている『市民プール』減少傾向の中“復活”への動き
もうひとつは「プールの老朽化」です。耐用年数はおよそ30年で、1970年代にラッシュで作られたプールの多くが改修が必要になってきていて、市民プールの改修は、億単位の費用が掛かるため、維持が難しくなっています。
■財源のある自治体では立派なプールも…
岐阜県高山市の市民プールは2024年7月にリニューアルオープンしましたが、費用は隣の公園と合わせておよそ4億3000万円でした。 すべり台などがついた遊具を新設したり、太陽の熱で水を温めるシステムを導入して、快適な水温を実現したりと工夫が凝らされています。
市は「高山市には海がないので、子供たちの泳ぎの練習の機会を」という意味もあり、リニューアルしたということです。 1996年に完成した愛知県飛島村の村営プールは温水プールで、建設費はおよそ11億円かかっていますが、ウォータースライダーやジャグジーまであります。人口は5000人に満たない村ですが、2023年は8万人を超える利用者があった人気施設です。
土居教授によるとこうした例は、財源がある自治体だからこそできるケースで、公共の屋内プールは多くが1990年代以降に建設され、まだ使えますが、屋外型は耐用年数の面でこれからも減少していくだろうと予想しています。
■理由は「学校のプール対策」…市民プール“復活進める”愛知県蒲郡市
ところが愛知県蒲郡市では、市民プールを「復活」させようとしています。もともとは、1975年に市民プールが作られ、流水プールや滑り台などもあり賑わっていましたが、2011年に廃止されました。新施設は屋内温水プールで、最短で2028年度の利用開始を目指しています。
今になって復活させようとしているのには「学校のプール事情」が大きく関わっています。蒲郡市でも小中学校のプールは老朽化が進んでいて、すでに一部では水漏れで使えなくなっているところもあり、仮にすべて改修すると、2070年までという長期的な試算ですが、改修や維持管理のコストが46億円以上かかるといいます。
そこで蒲郡市は、新しくプールを2カ所作り、将来的に学校のプールを廃止するというものです。 市内を3つのエリアに分け、西と東のエリアはそれぞれ新施設に、中央のエリアは民間のスイミングクラブに移動して授業を行う計画だといいます。
「学校のための作る2つの新しいプール」のうち、まずはどちらかひとつを「一般利用も可能な市民プール」にする予定です。 市は、市民の健康増進を図る上で市営プールの必要性も検討していて、学校のプール対策と合わせて市民プール復活を決めたということです。 2024年7月19日放送