感動再び!ラグビーW杯戦士集結のトップリーグが明日開幕。本当に見るべきチームはどこだ?
昨季4位のトヨタ自動車も、オールブラックス勢を指導陣とメンバーに加えてチームの組織体系を変えた。これまでジェイク・ホワイト前監督が海外出身選手や有望な若手を起用して優勝を目指してきたが、今季はW杯でニュージーランド代表の指揮官だったスティーブ・ハンセンがディレクター・オブ・ラグビーに就任、同代表のナンバーエイトで、フランカーとして127キャップを誇り、2度のW杯優勝を経験しているキアラン・リードが加入した。不祥事に伴う活動自粛が明けたのは昨年11月。日本代表フランカーとして“ジャッカル”というラグビー用語をメジャーにした姫野和樹主将も手ごたえを感じている。 「戦術もがらりと変わった。そこで約2か月でチームを成熟させるのは難しいところもありますけど、チャレンジしなきゃいけない。主将としてドライブしていければ」 過去優勝5回も、昨季11位と低迷した東芝は、元ニュージーランド主将のトッド・ブラックアダーが新ヘッドコーチとなった。同部では珍しく、外部から招かれた形だ。スクラムハーフの小川高廣、日本代表フランカーの徳永祥尭の共同主将を選ぶ際に「色々な選手にどんな選手を尊敬しているかを聞いたのを参考にした」というのが興味深い。日本代表主将でナンバーエイトのリーチ マイケルは、こう宣言する。 「代表でやって来たことをそのまま東芝に押し付けるのはよくない。新しいコーチ陣には(様々な立場で)優勝の経験があって、新しい外国人選手(ニュージーランド代表フランカーのマット・トッドら)もすごくハードワークする。ベースからしっかりやっていきたい」 巻き返しを狙う東芝も怖い存在だ。 過去の実績と無関係に台風の目となりそうなのが、2018年度 7位のクボタ。2017年度まで4シーズン連続で順位は2桁台も、母国の南アフリカで実績十分のフラン・ルディケヘッドコーチは人格者で通る。 日本代表フランカーのピーター・ラブスカフニら、グラウンド内外で献身的な外国人選手を段階的に集めてきた。現体制4シーズン目の今季は、その流れでニュージーランド代表センターのライアン・クロッティ、オーストラリア代表スタンドオフのバーナード・フォーリーらを加えた。 「前回の来日時(2015年にリコー入り)はまだ若くナイーブでした。前回学んだことをチームマンとして活かし、貢献していきたい」 フォーリーがこう話す傍ら、南アフリカ代表の正ナンバーエイトとして日本大会で優勝したドウェイン・フェルミューレンは「外国人、日本人を問わず若い選手をリードしたい」と、来日2シーズン目を笑顔で迎える。