感動再び!ラグビーW杯戦士集結のトップリーグが明日開幕。本当に見るべきチームはどこだ?
この神戸製鋼に匹敵する選手層を誇るのが、昨季6位のパナソニック。左プロップの“笑わない男”稲垣啓太、坂手淳史新主将と堀江翔太の両フッカーら、W杯日本代表を6人揃える。オーストラリア代表フランカーのデーヴィッド・ポーコックはボールハンターとしての期待大で、南アフリカ代表の主力センターのダミアン・ディアリエンディ、ニュージーランド代表ロックとして117キャップ(代表戦出場数)保持のサム・ホワイトロックら、新加入選手も豪華だ。 長年チームを支えたスクラムハーフの田中史朗、ウイングの山田章仁がそれぞれキヤノン、NTTコムへ移るなか、元オーストラリア代表監督で2014年就任のロビー・ディーンズ監督が、今季から加わった新しい指導陣とどうチームを組み立てるかに注目が集まる。 昨季2位のサントリーは、2016年度から2連覇した際の沢木敬介監督(現サンウルブズ・コーチングコーディネーター)が退任。チームを統括するディレクターオブラグビーとして、2011年度優勝時の監督で、元日本代表ヘッドコーチ、W杯ではイングランド代表を率いて準優勝したエディー・ジョーンズが就任した。今シーズンは、イングランド代表監督との兼任でサントリーに関わる。蓄積されたヒューマンリソースを活かし、規律を重んじる文化と、攻撃的スタイルを継続させる。 陣容の豪華さも相変わらず。ニュージーランドから来日したウイングのテビタ・リー、東海大出身の新人ナンバーエイトのテビタ・タタフが力強さでブレイクを予感させるなか、フルバックで、日本代表の松島幸太朗と新加入したオーストラリア代表センターのサム・ケレビが華麗に防御を破りそうだ。 日本代表スクラムハーフの流大は主将就任4年目で、今季からスタンドオフのマット・ギタウ、ナンバーエイトのショーン・マクマーンというオーストラリア代表経験者と3名で共同主将を担う。今シーズンも優勝争いに加わる体制を整えた。 昨季3位のヤマハは、無名選手が多いが、指導陣が変わり、戦術マネジメントの面で面白い存在。今季、清宮克幸氏(現日本協会副会長)から指揮権を引き継いだ堀川隆延監督兼ゼネラルマネージャーは、W杯前の日本代表候補の活動に参加。同代表の唱えるアンストラクチャー(セットプレーを介さない攻防)時の攻め方を習得した。 4季ぶりに復帰の長谷川慎アシスタントコーチは、日本代表のスクラムコーチとして8人一体型のち密なシステムを考案した名伯楽。長年、チームの正スタンドオフを務めてきた大田尾竜彦はアタックコーチとして、従来のスタイルを磨き上げる。