海藻を食べる厄介者のウニが大増殖 “中身がスカスカ”で利用価値なかったが…中学生が商品化目指し奮闘中
教頭先生がボランティアクラブの生徒に話したところ、ウニを陸上養殖してみようという声が上がり、約20人で「うにうに隊」を結成。地元の漁師やホテルの協力で陸上養殖を始めました。 最近の研究でわかった、ウニの身入りが良くなるエサは、田原市でも多く栽培されている「キャベツ」。これに加えて、幸せの四つ葉のクローバーも食べさせようという、夢のある挑戦です。 (伊良湖ホテル&リゾート 森川敬一さん) 「幸せの四つ葉のクローバーを食べたウニとして、(将来的に)売り出せたら最高ですね」 ■ なぜ?養殖していたウニが謎の大量死! さらに「うにうに隊」の生徒たちは、エサについて議論を重ねます。 (教諭) 「お客さんが『これいいな』って思うようなエサの方がいい。“映える”とか…」 (うにうに隊の生徒) 「菜の花は黄色だから、(ウニの)身の色もよくなりそう」 田原市の花にも指定されている「菜の花」も定期的に与え、将来的なブランド化も視野に、“田原市ならでは”の飼育に挑戦します。 (うにうに隊の生徒) Qウニの食いつきはどう? 「結構いい感じですね!」 ところが2024年1月、約150匹いたウニの半分以上が、トゲが抜けて死んでしまったのです。 陸上養殖でも生きられると言われていたにも関わらず、死んだということは何らかの原因があるはずだと考え、生徒たちはウニの生育に関する情報を集めます。水の流れのない環境が良くなかったのではと考え、ポンプを導入して飼育環境を変えてみることに。 (うにうに隊の生徒) 「(環境を)改善して、身がいっぱい詰まってほしい」 ■「めっちゃうまい!」ウニの試食会で得た隊員たちの手ごたえ 飼育開始から約4か月。その後、ウニはほとんど死ななくなり、ここまでのプロジェクト成果を確認することになりました。 (うにうに隊の生徒たち) 「今後は田原市独自のウニ養殖で、“菜の花うに”“四つ葉うに”の成功事例を作り、宣伝したい」 協力してくれた地元の漁師やホテル関係者に、将来的なビジネスモデルも提案します。そして、実際にウニを割って中を確認してみると、少しだけ身が入っていました。
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