最新の平均寿命「男性81.09年・女性87.14年」へ【65歳以上・無職夫婦世帯】貯蓄・年金月額・生活費の平均は?
65歳以上・無職夫婦世帯「平均貯蓄額」はいくら?
「まとまった貯蓄がなければリタイアしにくい」と考える方も多いと思います。 では、65歳以上無職世帯の方は平均でいくら貯蓄があるのか、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」(2024年5月17日公表)を参考に確認します。 65歳以上で無職の二人以上世帯の平均貯蓄額は2504万円で、5年間の推移をみると過去最高であり2500万円を超えました。 まとまった貯蓄がある印象ですが、同調査より「世帯主が65歳以上の世帯」の金額別の貯蓄のグラフを確認しましょう。 上記によると、「世帯主が65歳以上の二人以上世帯」の貯蓄現在高は以下の通り。 ●65歳以上の二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値) ・平均:2462万円 ・貯蓄保有世帯の中央値:1604万円 こちらは無職世帯以外も含まれますが、より実態に近い中央値は1604万円で、平均より大きく下がります。 また、貯蓄100万円未満が7.9%な一方で、4000万円以上が18.8%など、家庭差の大きさがわかります。無職世帯のみについても、個人差が大きいと考えられます。 貯蓄には退職金や相続資産などもありますが、やはり若いころからの積み重ねも大切でしょう。
【厚生年金と国民年金】平均月額はいくら?年金世帯は給付金も検討へ
次に、老後生活の柱である公的年金の平均額も確認します。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に厚生年金と国民年金の平均的な年金月額も見ていきましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額一覧 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●厚生年金の平均年金月額の平均受給額一覧 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む 国民年金は5万6316円、厚生年金は14万3973円が平均的な受給額でした。 ただし、年金受給額は加入状況により大きく異なります。 たとえば上記の厚生年金のグラフをみると、月14万円台の男性が約73万人いる一方で、月30万円以上という男性も約1万人います。 夫婦の加入状況により家庭の年金受給額は変わりますから、ご家庭の年金受給予定額は早くから確認しておくといいでしょう。 また、首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」(2024年6月21日)によれば、岸田総理は年金世帯や低所得者世帯への追加給付金の検討について表明しています。 今回のような給付金の情報を確認しておくことも大切です。