教え子のロッテ美馬学を語る 14年連続勝利記録に暗雲も、「彼ならまだ…」と思わずにはいられない(専大松戸・持丸修一監督)
【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#46 今回は茨城・藤代高時代の教え子で、現ロッテの右腕・美馬学(37)についてお話しします。 ❤SEXYすぎるっ!!!❤ ロッテ美馬と「SEXY系」美人タレントの妻を見る!!! 美馬は1年時から頭角を現し、2年春にセンバツ出場。中大、東京ガスを経て2010年ドラフト2位指名で楽天に入団しました。2年目から先発を務め、19年オフに国内FAでロッテに移籍し、今に至ります。 2年契約の最終年の今季は3試合で0勝2敗、防御率7.43。二軍調整が続き、ルーキーイヤーからの連続勝利記録も14年目で途絶えてしまうかもしれません。ここから勝ち星を挙げるのは厳しい状況かもしれませんが、“美馬なら”まだやってくれるはず。ここからでも本調子を取り戻してくれるのではーー。そんな期待を抱かせる男です。 高校時代から野球に向き合う姿勢は他の選手と一線を画していました。「投手の肘は消耗品」という認識が広まった現代では考えられないかもしれませんが、毎日のようにブルペンで数百球を投げ込み、自分が納得するまでやめようとしなかった。「そんなボールじゃプロに行けないぞ」とハッパをかければ、「これならどうですか」と、反骨精神を燃やして食らいついてきた。そんなやりとりを幾度となく重ねた覚えがあります。 ストイックで自分を徹底的に追い込む選手だっただけに、何度もケガに泣かされました。肘の骨片を除去する手術を受けたり、剥離骨折したことも。しかし、美馬が練習を休んだ記憶がありません。投げられない時期はランニングなど、常に自分の置かれた状況でやれることをとことんやっていたのです。言われてやるのではなく、「プロへ行く」という明確な目的意識を持ち、自主的に取り組んでいたのが彼のすごいところでした。 身長169センチと決して恵まれた体格ではありません。それでも、大学、社会人で研さんを積み続け、夢の扉をこじ開けた。そして、弱肉強食のプロの世界で37歳になってなお、戦い続けているのです。美馬の姿勢には、「指導者と教え子」という枠を超え、ひとりの人として尊敬の念を抱かずにはいられません。 いつまでも現役で頑張ってほしい。ゆくゆくは指導者として元気な姿を見せてほしい。私は一生、いちファンとして美馬を応援していきたい。 (持丸修一/専修大松戸 野球部監督)