【モラハラ夫】外面が良すぎて、家以外では「仏」と呼ばれるほど。本性は、実家の土地建物まで奪い取る「鬼」だった
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫がモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方がいます。モラハラ夫が「お前なんか離婚だ」と言うので離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると拒否をされ調停や裁判にまで発展をする。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 今回は30年以上モラハラ夫と暮らしているNさんのお話を書かせていただきます。
外では仏と呼ばれているモラハラ夫
Nさんの夫は本当に外ではいい人のフリが上手なんだそうです。近所の人や会社の人には、「何をしても怒らずに、優しい笑顔で見守ってくれている、本当に仏のような人」と言われています。 夫の家庭内での様子を知っているNさんや子どもたちにとっては、家の外で「仏」と言われているのは信じられないことなんだそうです。モラハラ夫の外面の良さがそう思わせるのでしょう。そのため、Nさんがいくら夫の愚痴を言っても、実の親でさえ「あんないい人の悪口を言うなんて」と怒られるほどなんだとか。 『夫が仏だとしたら、そんな人を怒らせる私がいけないのだ。きちんとしていないから怒られるんだ、もっとしっかりしないといけない…と自分をずっと追い詰めて何十年も暮らしていたのです。』 ご相談にいらっしゃる皆さんが口を揃えて言うことが、モラハラ夫の外面の良さのことです。 モラハラ夫が家以外でもモラハラ言動をして、誰もが「あの人はひどい人間だ」とわかってくれるのであれば、まだ共感してもらえるという点で “ 救い ” はあります。 でもモラハラ夫は外ではとてもいい人を演じるのが上手なので、誰も妻の悩みをわかってくれないのです。夫に対しての愚痴や不満を言えば「あんないい人の悪口を言うなんてひどいわ。贅沢よ」などと言われ、反対に自分が悪者になってしまうのです。 しかし、モラハラ夫は家に一歩入ると自分の機嫌だけで妻や子ども達に文句を言い、理不尽なことを言い出す。そして大きな声で怒鳴ったり、人を否定することしかないのです。妻は自分の気持ちのやり場に困り、誰にも相談できずに1人で悩むしかできないのです。 他の人は夫をいい人だと言うので誰にも相談できず、夫を怒らせる自分が悪いんだと徐々に思い心が壊れてしまうのです。