深セン日本人学校の校歌に共感 中国SNS、男児刺殺事件
中国広東省深センで日本人男子児童(10)が中国人の男に刺殺された事件後、男児が通っていた深セン日本人学校の校歌が中国の交流サイト(SNS)で転載され「すてきな歌詞だ」「涙が出てくる」と共感を集めている。 校歌「素直なままで」は歌手の大黒摩季さんによる作詞・作曲。海外子女教育振興財団によると、2008年の学校設立の際に大黒さんが深センを訪れ、子どもたちの意見も聞いて完成させた。 校歌には「人の心見えないから 戸惑うけれどきっと分かり合える」との歌詞があり、違いを乗り越えて手を携え前向きな気持ちで未来に向かっていこうと呼びかけている。 同校のウェブサイトは子どもが校歌を歌う音声を公開。中国のSNSには、歌声と共に歌詞の中国語訳が付けられた動画が投稿されている。 SNSでは「日本人学校はスパイの拠点だ」といったデマ情報が多く流れる一方、事件に心を痛める人も多く、男児も歌ったとみられる校歌に注目が集まっている。(深セン共同)