京都府与謝野町と英国・ウェールズの高校生 着物姿で交流「緊張したけど、気持ち伝わった」
京都府与謝野町と友好協定を結ぶ英国・ウェールズのアベリスツイスの高校生が10月29日、同町三河内の宮津天橋高加悦谷学舎の高校生と交流した。高校生は着物を着て、同世代と英語で意見を交わし、お互いの理解を深めた。 与謝野町(旧加悦町)の鉱山で戦時中、捕虜として労働を強いられたアベリスツイス出身の男性が1984年に、捕虜収容所で亡くなった仲間の慰霊碑を町内に建立。92年から高校生の相互派遣交流が始まり、コロナ禍で5年ぶりの同町への受け入れとなった。 訪問団は高校生5人を含む計8人で26日に到着し、慰霊碑への献花やちりめん街道の散策、ホストファミリーとの交流などを行った。加悦谷学舎では、着物や羽織はかまに身を包み、日本文化を体験。訪問団の1人は「かっこよくていい経験。文化や歴史をもっと知りたい」と話した。 教室で1年生19人と好きな食べ物やアニメ、自分の国などについて英語で語り合った。交流した生徒(16)は「緊張したけど、なんとか、自分の気持ちを言葉で伝えられて良かった」と喜んだ。訪問団は11月1日に帰国予定。