ストレートを狙われた戸郷、沈黙の打線悩ませた左打者内角へのツーシーム…鹿取義隆さんが決勝戦を解説
日本のお株奪う「細かい野球」も
日本と台湾の野球交流は深く、3ランの陳傑憲は高校時代を岡山県の高校で過ごしたし、2、3番手の投手は日本のプロ野球に在籍していた選手だ。日本から多くのことを学んだ台湾の成果が凝縮された試合だったともいえる。
七回の台湾の攻撃では走者一、二塁から日本バッテリーの油断をついてダブルスチールを決めるシーンがあった。日本の失点にはつながらなかったが、今までやってきた細かい野球をきょうは台湾にしてやられた。次回2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や28年のロサンゼルス五輪を視野に入れた編成で臨んだ今大会の日本。未来に向けて侍ジャパンの精度をさらに高めていってもらいたい。