再選後初の吉村知事と斎藤知事の顔合わせ 維新はこれからどう向き合う? 3年前は選挙支援も文書問題後に不信任
ABCテレビ
斎藤元彦知事が再選した兵庫県知事選挙。支援した候補が完敗を喫し、立て直しを迫られているのが日本維新の会です。 吉村洋文共同代表は斎藤知事とどのように向き合っていくのでしょうか。 斎藤知事は、再選して以降初めての対外公務である「関西広域連合」の会合に出席しました。 (斎藤知事)「関西広域連合の皆様、関西盛り上げるために兵庫県としても全力でがんばっていく」 斎藤知事の対面に座ったのは、日本維新の会の共同代表を務める大阪府の吉村知事でした。 3年前の知事選挙で、維新は斎藤知事を推薦し、吉村知事も応援演説に奔走しました。 (維新・吉村副代表)「大阪と兵庫は海で繋がっている陸でも繋がっている隣同士なんです」 そうした経緯もあり、“告発文書問題”が発覚して以降、「生みの親」である維新の対応が注目されてきました。 当初吉村氏は「事実解明を優先すべき」と党として明確な対応を示していませんでした。 しかし、文書問題は収束しませんでした。 そこで、維新は一転して、党として責任を問う方針を明らかにし、対応を軌道修正しました。 (吉村共同代表)「これ以上県政を進められないと。我々維新の会として、推薦者の立場として難しいと判断すれば、辞職だったり不信任案だったり、そういったことも当然選択肢に入ってくる」 (日本維新の会幹部)「『斎藤をかばう党は推せない』という声がある。いま万博への批判はほぼない。ほとんど斎藤知事のことばかりだ」 「斎藤を守る維新」という見方を払拭するため、不信任を突きつけ、今回の選挙では推薦しませんでした。 選挙の結果は100万票以上を獲得しての斎藤氏の再選でした。 21日の関西広域連合の会合で、吉村知事と斎藤知事は握手を交わしました。 (吉村知事)「これからもよろしく!」 (Q.吉村氏とのわだかまりはもうない?) (斎藤知事)「もともと別にわだかまりもなくて、これまでも兵庫県と大阪の連携会議など通じてやってきました。これからも一緒に頑張ってやっていく] 一方の吉村知事は、維新として一度は突き放した斎藤知事との向き合い方に課題は残されたままです。 (吉村共同代表)「今週末、兵庫維新の会に出席して意見を述べる。声を聞く。そこで一定の方向性を出すと思う。これまでは藤田幹事長が中心になってやってきましたが、今回は僕自身も出席して意見を言おうと思っています」
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