30代女性の多くが体験「パニック発作」不安に振り回されないコツとは?
不安になりやすい外的要因
脳内の神経伝達物質「セロトニン」が少ないと不安になりやすい 脳の興奮や恐怖、不安といったストレスを抑えて精神を安定させる脳内の神経伝達物質「セロトニン」が少ないと、不安がエスカレートしやすい傾向に。特に日本人は不安遺伝子の保有率が高いとされ、セロトニンが不足しがちだと、不安傾向が増幅する。 【年齢】 美的世代は偏った食生活やつい何度もダイエットをしてしまいがち…。すると、セロトニンの材料になるたんぱく質やブドウ糖の摂取が不足し、不安に陥りやすくなる要因に。 【環境】 職場などでのハラスメント、ライフイベントで環境が大きく変わることによるストレスのほか、人前での失敗体験や恐怖体験などがトリガーとなって不安症を発症することも。 【思考】 「笑われてはいけない」「人に好かれないといけない」など、その人の性格というより、ものの見方や捉え方のクセが強くなりすぎると、よけいに不安に捕われやすい傾向に。
不安に振り回されないコツ
コツ1 不安は幸せに暮らすためのモチベーションになる! 強い不安の裏には“本当にしたいこと”が隠れています。例えば「良い人に見られたい」からこそ「恥をかいたらどうしよう」と不安になるのです。つまり、不安はより良く生きるための行動のモチベーションと考えてみましょう。 コツ2 予期不安は大きくなりがち!考えすぎずに「まず行動」 これから起こるかもしれないことを心配して、悲観的な未来を想像してしまうのが「予期不安」。予期不安が大きくなりすぎる前に、自分なりの対処法を準備しておきましょう。その後は“案ずるより産むが易やすし”の精神で行動に移すことが大切。 コツ3 「こうあるべき」という自分だけのこだわりをやめる 「先輩として手本であるべき」など“こうあるべき”という思考こそが不安の元凶。この思考に捕われすぎると、理想と現実のギャップで焦りや不安が生じます。理想どおりに生きることはまず不可能、という現実を受け入れて、理想に近づく行動を心掛けて。 ■教えてくれたのは....和田秀樹先生 東京大学医学部を卒業後、同大付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。著書に『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥウェンティーワン)ほか多数。