インフルエンザ急拡大、「注意報」の基準超える…専門家「コロナと同時に流行ピークの恐れ」
インフルエンザの感染状況について、厚生労働省は20日、全国約5000の定点医療機関から9~15日の1週間に報告された感染者数が1医療機関あたり19・06人だったと発表した。前週(9・03人)と比べ2・11倍に急増し、「注意報」の基準(10人)を超えた。
都道府県別では、大分が37・22人で最も多く、次いで福岡の35・40人、鹿児島の29・00人だった。東京は17・36人、大阪は21・79人などと、42都道府県で注意報の基準を上回った。
新型コロナウイルスは1医療機関あたり3・89人で、前週(3・07人)の1・27倍となり、3週連続で増加した。
日本感染症学会の石田直・インフルエンザ委員長は「年明け以降、インフルエンザとコロナが同時期に流行のピークを迎える恐れがある。ワクチン未接種の人は年内に打つことを検討してほしい」と話している。