一つのミスが命取りとなる短期決戦。やはり、カギを握るのは投手力です【辻発彦のはっちゃんネル】
1990年、4連勝で巨人を下して日本一に輝いた西武ナイン
ペナントレースも終わり、いよいよ今週末からポストシーズンが始まります。一つのミスが命取りとなる短期決戦。やはり、カギを握るのは投手力です。私は西武監督時代の2018、19年に連覇を果たしましたが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで2年連続ソフトバンクの前に敗れ、日本シリーズの舞台に進むことができませんでした。当時の西武は“山賊打線”“獅子おどし打線”と呼ばれた超強力打線が看板として、2年連続リーグ最下位の防御率と苦しんだ投手陣をカバーしての連覇でした。 ソフトバンクは18、19年とも2位とはいえ、投打の総合力は高かったです。さらにCSファーストステージを勝ち抜いた勢いもあり、打線が上り調子に。逆に西武は試合間隔が空き、特に打線は試合勘が鈍ってしまったのがとても痛かったです。投手陣がソフトバンク打線に攻略され、打撃陣はそれ以上の破壊力を見せることができませんでした。2年続けて初戦を落としたのも痛かったです。優勝チームは1勝のアドバンテージがありますが、初戦を落としてタイとなり・・・
本文:1,363文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール