<#わたしの新庄・3回目のセンバツへ>/12 打撃生かし外野挑戦 高尾哉朱捕手(2年) /広島
◇高尾哉朱(えいす)捕手 年始に宇多村聡監督から言われた。「打撃がいいから、外野手に挑戦しないか」。小学5年から一筋の捕手ではレギュラーに届かない。未練もあったが、信条に掲げた「捲土(けんど)重来」を期し、左翼手の練習も始めた。 新チーム発足後、昨秋もらった背番号は12だった。公式戦ではベンチを温める日々が続いたものの、14試合に出場した練習試合では2本塁打を放つなど13打点を稼いだ。宇多村監督に背を押され、打力に懸けることにした。 捕手で培った技術は、外野手でも光る。捕球から送球までの速さを生かし、定位置の奪取をうかがう。「与えてもらったチャンス。甲子園で活躍する姿を見せたい」と意気込む。【中島昭浩】=つづく