【ヤクルト】奥川恭伸投手が現状維持の2100万円でサイン「長いトンネルを抜けたそんな1年だった」
ヤクルト・奥川恭伸投手が5日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の2100万円(推定)でサインした。 2年目に9勝を挙げてリーグ優勝に貢献した右腕は昨季、右肘痛の影響などもあって1軍登板なし。復活を期した今季は6月14日のオリックス戦(京セラ)で980日ぶりの勝利を挙げるなど、7試合に登板して3勝2敗の成績を残した。「たかが1勝ですが大きな1勝でした。7試合でしたが、少しでも投げられてよかった。長いトンネルを抜けた、そんな1年でした」としみじみと振り返った。 交渉の席上、球団からは「ローテーションの中心となって回ってもらわないといけない」と要望されたという。「もちろん、そうならないといけないとずっと思っていましたし、もう1度チームの優勝、日本一というところに向けてもすごく重要なところだと思うので、悔しいシーズンは続いていますけど来年は頑張りたいと思っています」と誓った。 色紙に「邁進」と記した。「1年間、突っ走るようなシーズンにしたい」と20試合登板を目標に掲げる。「なるべく長いイニングを投げて後ろの投手をラクにさせられるように。ローテの中心とはそういうことだと思います」と言い切った。シーズン終了後からトレーニングを継続し、体重は86キロから2キロ増の88キロに。平均球速も140キロ台後半から150キロ台を目指す。「完全復活というよりも、もっと先を目指して」。ゴールを設定せずに邁進していく。
報知新聞社