リニア新幹線工事車両用に活用する県道南アルプス公園線のトンネル工事起工式
リニア中央新幹線の工事車両が通るため、静岡市に新たに造られる県道トンネル。12日からJR東海は本格的な工事に着手します。 12日行われた起工式には、静岡市の難波喬司市長やJR東海の宇野護副会長らが出席し、トンネル工事の安全を祈願しました。 林輝彦アナウンサー: 「静岡市葵区の玉川地区です。JR東海はここから井川方面に向かっておよそ5キロに渡ってトンネルを掘り進めます。」 JR東海はこれまでリニア中央新幹線の工事車両が通るトンネルを新設するため、静岡市葵区の井川地区と玉川地区で仮設道路や工事ヤードの整備を行ってきました。 今回、玉川地区側での準備工事が完了したとして、トンネルの掘削を始めるということです。 このトンネルは静岡市とJR東海が2018年に結んだ 基本合意書に基づいて造られ、事業費およそ140億円は 地域振興としてJR東海が全額負担します。 新たなトンネルは井川地区と玉川地区を結ぶ県道南アルプス公園線の全長およそ4.6キロで、地区から市街地への距離が10キロ短くなり、所用時間も20分ほど短縮されます。 静岡市 難波喬司市長: 「やっとここまで来たなと嬉しく思っている。井川に行く道路としては最も重要。この道路は間で地滑り地帯があって度々通行止めになっている。このトンネルが抜本的な問題の解決になると大変期待している」 トンネルは2027年度末の完成を予定しています。