〔米株式〕ダウ3日連続最高値=「トランプ関税」注視(26日)☆差替
【ニューヨーク時事】26日のニューヨーク株式相場は、トランプ次期大統領が表明したメキシコや中国などに対する関税引き上げの影響が注視される中、5営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比123.74ドル高の4万4860.31ドルと、3営業日連続で史上最高値を更新して終了した。 ハイテク株中心のナスダック総合指数は119.46ポイント高の1万9174.30で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9億4570万株減の9億1438万株。 関税への懸念が重荷となり、ダウ平均は一時300ドル超安まで下げた。ただ、トランプ氏は関税を各国との交渉材料に使うとみられ、「最終的には表明されているよりも低い水準で落ち着く」(日系証券)との楽観が広がったほか、関税の影響が小さいと見込まれているIT大手などに買いが入り、ダウはプラス圏で取引を終えた。 米バイオ医薬品大手アムジェンは、肥満症治療薬の治験結果が投資家の期待に届かず、4.8%安とダウで最大の下げ幅を記録した。ダウの構成銘柄ではないが、メキシコなどでの生産割合が高い米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)などが売られた。 ダウ銘柄では他に、アマゾン・ドット・コムが3.2%高、マイクロソフトが2.2%高、ウォルマートとスリーエムがいずれも2.0%高、シスコシステムズが1.5%高、シェブロンが1.4%高、セールスフォースとIBMがそれぞれ1.2%高。一方、ナイキは2.1%安、ボーイングは1.5%安。