〔東京外為〕ドル、153円近辺=トランプ氏の関税強化で下落(27日午前9時)
27日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、トランプ次期米大統領の関税強化でリスクオフムードが強まり、1ドル=153円近辺に下落した。午前9時現在、152円93~95銭と前日(午後5時、154円01~02銭)比1円08銭の大幅ドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は153円70銭~154円10銭程度でもみ合い。米国時間の序盤は、感謝祭前のポジション調整売りなどに押され、153円前後に下落した。中盤は、ショートカバーで153円70銭台に浮上したが、終盤に向けては再び売りが優勢となり、153円前後へ下落した。11月の消費者景気信頼感指数やFOMC議事要旨は、市場の想定通りの内容で、ドル円への影響は限定的だった。27日の東京時間早朝は、153円00~10銭程度で一進一退で推移した。 トランプ氏の関税強化表明を受けて、景気減速懸念が広がっている。円は英ポンドやユーロなど先進国通貨で最強だった。 東京市場は、月末のスポット応当日により、実需の売買が膨らむ可能性がある。実需のフローが一巡した後は、感謝祭による米休場を控えて、積極的な売買は見送られるもよう。国内銀行は「153円挟みでもみ合う」(国内銀行)と予想している。 ユーロは対円で下落、対ドルは上昇。午前9時現在、1ユーロ=160円45~47銭(前日午後5時、161円30~30銭)、対ドルでは1.0491~0491ドル(同1.0471~0472ドル)。