かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文5完)波風を立てない組織風土
1万2000件の違反疑い件数をどう評価するのか
読売新聞:すいません、読売新聞の【セキネ 01:49:08】でございます。概要版で、年平均新規契約件数の約0.06%というふうに書いてあるわけですけども、今回、契約者の方が訴えた法令違反等の数というのは1万2000件なわけですけども、こういう記述を見ると、全体に占めればささいなものだということがおっしゃりたいのか、そもそも1万2000件の訴えがあったことをどう評価されているか。 また一方で、概要版で書いていますけれども、なるべく幅広に拾うことが大事なんだと、原因究明には大事なんだということなんですけれども、この調査するに当たって、なるべく広く取るようにあえて努力されたのかどうか。その辺ちょっとご見解いただきたいんですが。 伊藤:全体の規模感が少ないということを言うためにこれを書いたわけじゃありません。ただ、なんと言っても扱っている契約件数が非常に多いものですから、そういう中のこのぐらいの数ですよということを言っただけの話です。規模感を大きくする、小さくする、そういうためにこの募集人調査で疑いという基準を持ってきたわけでは必ずしもありませんが、まだわれわれがこの分析に着手したときには、時間的にこの事件・事故の判定が出ているものの数が非常に少なかったものですから、そんなものと比較してもなんの分析もできないと思って、ここにも書きましたけれども、一応、お客さんが文句がある、問題があるといって申告されたものを一応、指標にして、これぐらいの数なんだという形でやったわけですけども。 今度は全部、最終的にこの特定事案調査の募集人調査なんかも終わって判定なんかが出ますから、その段階にはまた説明しやすいようなものが出てくれば、そういう数字を使って言えればと思いますし、これとほとんど変わらないならその意味がないかもしれませんけども、そういうことですけども。 司会:よろしいでしょうか。最後にもうひと方。