6歳の歌姫・ののちゃん(村方乃々佳)が魂の歌唱!ベストセラー絵本『もうじきたべられるぼく』テーマソング収録現場レポート
◆作曲・柿島伸次さん×作詞・もりちよこさん 最後に、作・編曲を担当した柿島さん、作詞を担当したもりさんにも、曲作りのことなど、お話をうかがいました。 もり 絵本が素晴らしいので、この世界をどうやって歌詞に表せばいいのかな、と作詞担当としてとても悩みました。みなさんの意見をいただいて、またすり合わせていくと、ものすごく時間がかかりましたけれども、最終的にみなさんの意見が「いいね」となって完成できたのでよかったです。 柿島 歌詞をいただいて、そこからどんな曲にしようかと思い、最終的に三拍子が合うんじゃないかなと作ってみました。 もり 初めて聴いたのに、懐かしい感じがしますよね、三拍子だと。ののちゃんが1人で歌うバージョンと、かっきーさんとデュエット、そしてかっきーさんソロバージョンと、それぞれ前奏などのアレンジも違っていて、どれもいいなあ、と。感性で歌っていただける歌になっています。 柿島 ファーストミーティングの時に、みんなで絵本を読みながら、曲のイメージを話して。明るい感じよりも、暗い…ということではない、マイナーコードの感じかなと。 もり ロシア民謡みたいなイメージもいいかなって話も出たり。 柿島 ののちゃんのバージョンは、柔らかいイメージを出そうと思って、ピアノとガットギターを使用しました。途中からウッドベースが入ってきて、重厚になっていきます。いろいろと考えながら3タイプをそれぞれのバージョンに合ったアレンジで作りました。先ほど、はせがわ先生にもお会いしたのですが、収録でお会いできると思っていなかったので驚いて緊張してお話できませんでした(笑)。お会いできて嬉しかったです。 もり 私もお会いできて嬉しかったです。絵の印象と同じで、温かい方でした。今回、絵本の世界を歌詞にするのは難しい面もありましたが、制作する段階で、はせがわ先生が「ぼくのいのちつながるよ」という歌詞を気に入ってくださったと聞いて。「これは残してください」というご意見をいただいたので、「もちろん!」と。いろんなフレーズがあったんですが、うまく調整をつけながら、そして絵本の世界を崩さないようにできあがってよかったです。 柿島 この歌をののちゃんが歌ってくれることになって、とても嬉しかったです。今日初めて会いましたが、想像以上の歌のうまさに驚きました。音程がすごくよくて声がとても通ります。実はののちゃんが2歳の時に発売したアルバムに、アレンジという形で一度関わらせてもらったこともあって、歌う姿は事前に想像できました。もう6歳になったんですね。 もり ののちゃんとかっきーさんが歌ってくれてほんとに嬉しいです。 柿島 この歌が、絵本と一緒に、ずっと心に刻まれる歌になってほしいですね。 もり 本当に。たくさんの方に聴いていただけたら嬉しいです。 (構成=かわむらあみり、撮影=武田裕介)
はせがわゆうじ,かっきー(柿島伸次),ののちゃん(村方乃々佳),山口もえ,もりちよこ
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