2人の“トレンディエース”阿波野秀幸と西崎幸広が明かす、当時ならではのトレンディすぎるエピソード<ダグアウト!!!>
11月21日(木)に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週木曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストはプロ1年目から15勝を達成した“トレンディエース”として球界を彩った阿波野秀幸と、阿波野と新人王を争ったもう1人の“トレンディエース”西崎幸広だ。パ・リーグ時代のエピソードで盛り上がった。 【動画】阿波野が「敵わない」と感じたレジェンド投手を語る ■「この人にはなんとか勝ちたい」と思っていた阿波野のライバル 最初のコーナーは“○×ダグアウト”。制限時間5秒以内に、○か×の札をあげて質問に答えてもらう。 「負けたくないライバルがいた」という質問に対して、阿波野と西崎は○と答えた。阿波野はライバルについて「一方的に思ってることだと思う」と前置きをして、工藤公康の名前を挙げた。工藤は1981年にドラフト6位で西武ライオンズに入団して、左腕のエースとして活躍。その後3球団で日本一を11回経験する“優勝請負人”としても知られている。 当時、監督の判断で同じ左腕投手として工藤とローテーションを合わせていたという阿波野。しかし当時は「勝てないから嫌だなぁ」と思っていたと明かす。そんなとき、監督とエレベーターが一緒になってしまったタイミングで「次も工藤だ」「勝つまでいくぞ!」と言われ、「この人にはなんとか勝ちたい」と思っていたのだとか。 通算としては敵わない部分も多かったようだが、監督の期待を寄せた言葉は阿波野がチームのエースである証拠とも言える。工藤の年齢は阿波野の1つ上。「その先も考えて言ってくれていたんだな」と当時を振り返る阿波野。 MCを務める上田まりえに「工藤さんに初めて勝ったときの気持ちを覚えていますか」と聞かれると、阿波野は「覚えてます」と答えた。6-4くらいで打ってくれたときに、勝てたのは嬉しかったと振り返る。 それまでは負けて負けてようやく延長10回1対1という引き分けの試合。その時は「レオの尻尾を掴んだぞ!」という感じだったと、会心の笑顔を見せながら語ってくれた。 ■阿波野や西崎のもとに現れた「熱心すぎるファン」 ガチャガチャで出てきたテーマについてトークをする“ガチャガチャダグアウト”のコーナー。阿波野がガチャガチャを回し、西崎が出てきたものを受け取るという連携プレーを見せてくれた。そんな中出てきたトークテーマは、「熱心すぎるファン」。 「阿波野さんに自分を知ってもらいたいというファンの方がいっぱい来てたんじゃないですか?」と、MCのビビる大木は興味津々で尋ねる。 当時は選手名鑑に家の住所や部屋の号数、車の車種などあらゆるものが記載されていた。そのため家に直接訪問されることもあったという。しかしファンはインターホンを押すのではなく、外で待機していたそう。 デイゲームが終わってご飯を食べたあと、かなり遅い時間に帰宅してもファンは待っていたと振り返る阿波野。上田に待っていたファンの人数について聞かれると、「2人くらいで当番制?」と答え、当番制という言葉にスタジオから笑いが起きる。 しかし阿波野としては、夜遅い時間まで待っていたファンになにかあっては困りもの。そのため、「駅まではこう帰ってよ」と教えてあげていたという。「そのときから名コーチぶりも出てますね」と大木がイジる一幕も。 また完封を達成したときは、お寿司を届けに来てくれるおじさんもいたというから驚き。インターホンのモニターに3人前くらいの大きな器に入った寿司桶を映してきたのは、近所の寿司屋さんだった。せっかくの心づくしとあって、美味しくいただいたそうだ。 またファンレターといった手紙のほかに、履歴書が届くこともあったそう。西崎に至ってはお見合い写真が投函されていたこともあったと当時を振り返り、スタジオをザワつかせた。 ■“トレンディエース”ならではのトレンディなエピソード “トレンディエース”として球界に華を添えていた2人。そうした空気感もあって、自宅に突撃してくるファンの話が次々に飛び出した。現代ではありえない話だ。 しかし阿波野の家にはお寿司や手紙や履歴書、西崎のもとにはお見合い写真が届いた…という珍エピソードが本人の口から聞ける貴重な放送回となった。いくらなんでもと思うが、帰りの道行きを教えるなどファンを大事にする2人ならではなのかもしれない。 スター選手といえば、出待ち追っかけの話は腐るほど持っているはず。今後も人気選手の珍エピソードを掘り下げていってほしいものだ。