【高校ラグビー】京都工学院「112―0」の奇遇 伏見工を率いた山口良治さん「負けた試合を思い出した」
◇全国高校ラグビー大会1回戦 京都工学院112―0聖光学院(2024年12月27日 花園ラグビー場) 全国優勝4度を誇る伏見工の流れをくむ京都工学院が圧勝発進した。聖光学院を相手に計18トライを積み上げ、112得点。前身の伏見工を含めても同校史上最多となる得点だった。 大島淳史監督は伏見工が3度目の優勝をした2000年度の主将。「最後までひたむきに戦う伏見の良さを大事にしたい」と後半はメンバー8人を入れ替え、チームとしての経験値を高めた。 一時代を築いた人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとなった同校。OBには平尾誠二、大八木淳史、田中史朗、松田力也ら日本を代表する選手がいる。かつて伏見工を指導し、現在は京都工学院の総監督を務める山口良治さん(81)もスタンドから観戦した。 その山口氏が伏見工ラグビー部の監督に就任したのは1975年。2年目で迎えた初の公式戦は0―112での大敗だった。くしくも、この日と真逆のスコアだった。山口氏は「昔を思い出したよ。112―0で負けた花園(高校)との試合を思い出して、相手の方は悔しがっているやろうなと。ジャージーの色は変わっていません。新しい歴史を引き継いでくれると思います」と喜んだ。