8月「熱中症」第二波を防ぐ方法は?…夏に大事な水分補給術「飲水学」
熱中症対策に最重要 水分補給術「飲水学」
<「飲水学」とは?> 先生が提唱する飲水学とは、どんな飲み物を、どれくらい、どのタイミングで摂取したら良いのかを科学的根拠に基づいて分析し作り上げた水分補給術。正しい水分補給を学ぶ事で熱中症になるリスクも大幅に下げられるそうです。 <正しい水分補給術「6オンス8回法」> 6オンス8回法とは、6オンス(180mL)にあたる約コップ1杯分の水を決められたタイミングで補給する事。そのタイミングは、起床時・朝食時・10時頃・昼食時・15時頃・夕食時・入浴の前後どちらか・就寝前の計8回。口渇中枢が低下した高齢者は、あらかじめ飲む時間を決めて水分補給をする事が大切なのだとか。特に忘れてはいけないのが、就寝前と起床時の水分補給。暑い時期は、眠っている間に約500mLの水分が失われているので、就寝前と起床時に補う事が大事だそうです。 <夜中トイレが近くならない水分補給法> 先生によると、トイレが近くならない水の飲み方は、常温・ぬるめの水か経口補水液(180mL)を5分かけて少しずつ飲む事だそうです。私たちの身体は、「抗利尿ホルモン」と言って体内に水分を溜めるよう指示を送るホルモンが脳から常に出ています。ところが、たくさんの水を一気に飲むと、坑利尿ホルモンが水分を溜めるのをやめ、水分が尿として排出されるのだとか。一方で、少しずつ水を飲むと坑利尿ホルモンは水分が増えたことに気づかず、尿として排出されにくくなるそうです。 <1日に必要な水分量は?> 1日に必要な水分量は、中肉中背の人だと3L(※体型によって摂取量も異なります)。食事で1.5L、飲水で1.5Lを摂取するのが理想的だそうです。そのため、食事を3食しっかり食べる事も熱中症対策に大切なのだとか。先生によると、水分補給としておすすめなのがカレーライス。色々な食材が含まれており1食で約800mLの水分が含まれているとの事。また、トマトやスイカ、キウイなどのフルーツも水分が多いのでおすすめだそうです。 <食事に含まれる水分量> ご飯1杯(約90mL) 揚げ物250g(約100mL) サラダ50g(約50mL) 味噌汁1杯(約180mL) ヨーグルト100g(約70mL) ※食事に含まれる水分だけではなく代謝水も含む