“引退の兆し”?42歳アロンソ、“F1ルーキー”が出られないのはチームの責任ではなくF1の問題と指摘
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)によれば、F1チームが経験豊富なドライバーをルーキーに置き換えることに消極的なのは非難されるべきではないという。 ■ボート購入は引退の予兆? 42歳のスペイン人のアロンソは現在、フェラーリに移籍するルイス・ハミルトンの後任として、2025年にアストンマーティンからメルセデスに移籍するというセンセーショナルな話が持ち上がっている。しかし、公式にはアロンソは引退の可能性すら否定していないと主張している。 元F1ボスのエディ・ジョーダンは自身のポッドキャスト『Formula For Success(フォーミュラ・フォー・サクセス)』で次のように語って微笑んだ。 「彼は新しいボートを買ったんだ。そうしたことはよくあることだよ。人はボートを買って引退する習性があるから、どうなるか見てみよう」。 しかし、もしアロンソが残留することになれば、アストンマーティンは2冠のアロンソともう1シーズン以上の契約を結ぶことを明言している。 ■ルーキーを推す声 先週、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、アロンソのような年長ドライバーのせいでルーキーのグリッドへの道が閉ざされていると考えている。 「フェルナンドに恨みはないが、F1の目的はグリッドが高齢化することではないよ」。 22歳のリアム・ローソンの後援者の一人であるロディン・カーズのボス、デビッド・ディッカーは、F1チームの行き詰まりを非難し、『Formula Scout(フォーミュラ・スカウト)』にこう語った。 「もし彼らが最高のマシンに乗っていたら、F1のグリッド上で何人がワールドチャンピオンになれるだろうか?」 「5、6人かな?なぜ彼らがもう少し交代させないのか理解できないね。ビジネスや他のことではそうするだろう。でも、『なんてこった、この男はシートがなくなったら悲しむぞ』って感じだね」 「君はパフォーマンスを発揮しなければならないんだ」と彼は主張する。 ■アロンソは若手が乗れない原因はF1の構造上の問題と指摘 しかしアロンソは、F1にルーキーが少ないのは年長ドライバーやチームのせいだという意見に反論する。アロンソは現在のF1のテスト制限を激しく批判している。 アロンソは『Speed Week(スピードウィーク)』誌に、こう語った。 「ビッグチームの中には、F2ドライバーのために古いマシンでプライベートテストを行う資金援助プログラムを実施する余裕のあるところもある」 「だけど、それさえも徹底的な準備や本当のテストではない、しかし、それがこのスポーツの現状なんだ」 「出場するレース数が多いということは、予算の上限という意味でも、24レースに出向く従業員の仕事量という意味でも、チームはすでにキャパシティの限界に達しているということだ」 「以前のようにテストチームを立ち上げて若いドライバーたちに十分な準備をさせることはほとんど不可能だと思う」とアロンソは語った。 「冬のテストでさえ非常に短い。ルーキーをクルマに乗せると、シーズン開幕までのテスト期間はちょうど1日半になるんだ。こうしたことが、1つか2つのチーム代表が若いドライバーを起用することを妨げている可能性は十分にある」 「今、F1ではうまくいっていないことがいくつかあり、ドライバーとして僕たちは声を上げることもある。その声が届くことを願っているよ」。