海人が2度のダウンを奪ってGLORY3位に判定勝ち。野杁と原口の敗戦には「日本の格闘家はこんなもんじゃない」【SB】
海人は試合後のマイクで「倒し切れなくて自分がふがいないなと改めて思いました。今年2024年も世界って簡単じゃないな改めて思ったし、乗り越えなあかんことがたくさんあると思いました。でもまた一つ思ったことが“俺ならできる、70キロの世界最強になれる”と確信しています。そのための練習もしています。僕だけじゃなく、この階級だけじゃなく、日本人の格闘家、2025年はもっともっとみんな強くなってもっともっと活躍する年になると思います。そのためには皆さんの支えが必要になるので、シュートボクシングファン、格闘技が好きな皆さん、僕だけじゃなく、シュートボクサー、日本の格闘家、みんなのことを支えて応援してください」と反省の弁と来年への抱負を口にした。 試合後の会見に右拳を冷やしながら現れた海人。2度のダウンを奪ってから倒し切れなかったことについては「1Rの途中からなんか痛いなと思い始めて。ラッシュの時におでことか頭を殴っちゃって、2Rの途中にクロスを合わせに行った時に思い切り頭に当たっちゃって、やばいなと思って。顔面の回し蹴りも見えていたが右でガードするのが怖くて変な反応したら当たってしまった。そんなこともあってテンパった。途中から感覚がなくて。こういうのは何回かある。もともと右の甲を骨折した時に放置したまま直しちゃって、変な形でくっついている。ちゃんと打たないと痛めやすい拳になっている。それが再発した」などと拳を痛めてしまったことを明かした。
そんな状況でもGLORYのトップランカーに勝利を収め、いよいよGLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティへのリベンジに秒読み態勢となってきたのだが「でも、まだ1位が残っている。ベスタティと予定しているのは来年の6月か8月と聞いている。それまでなにもしないことは絶対にない。SBの開幕戦が2月にあるので、そこに1位の選手を連れてきてくれるのならやりたい。それ以外にも試合があるなら、経験を積みたいし。こういう痛めたところも含めて、何かもっとできることはいっぱいあると思うので、それを考えながらまた強くならないといけない。それができるのは試合しかない。試合で試していきたいので6月、8月までに1カ月おきに試合を入れてくれてもいいくらい」とベスタティ戦までに課題があると感じているようで「折れてなければ、僕はそこは無視していかなあかんと思うタイプなので。取りあえず病院に行って、何もなければそのまま突き進みたい」とすぐに練習を再開する意思を見せた。 また、現在、外国人選手相手に日本のトップ選手が敗れるという事態が続いているのだが、海人は「気になるというか、僕が今思っている選手って、名前を出すと失礼かもしれないけど、野杁(正明)選手もそうやし、(原口)健飛君もそうやし、こんなもんじゃないんですよ。格闘技にたまたまはないが、健飛君も野杁さんも次、同じ相手とやっても同じ結果には絶対にならない。それだけ強い人たちなんですよ。それを僕は知っているから悔しい。野杁さんなんて世界一を決める時の相手は絶対に野杁さんがいいと思っている。そういうところも含めて“こんなもんじゃないやろ”とは野杁さんにも健飛君にも思っているし、僕自身にもそれを言い聞かせないといけないと思っているし。2025年には皆さんにみんなのことを期待してほしいと思う。日本の格闘家はこんなもんじゃない。僕を含めて期待してほしいと思っている」などと語った。
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