性転換レスリング選手の高校女子の部優勝が米で大論争
家族も息子が男子生徒として出場するように働きかけたが、聞き入れられなかったが、我が子がレスリングをしたいという希望はかなえてやりたかったとしている。父親がスターテレグラムの取材に応じ「マック(ベッグス)は本当にレスリングをしたいという強い情熱を持っている。人々のなかには憶測でものを言う人もいるが。私はそういった憶測には加わりたくない」などと話したそうだ。 同紙の記事によると、対戦相手の親が、「ベッグスはレスリングをすることを認められるべき。彼は男子選手としてレスリングすることを義務づけられるべきだ」として弁護士を通じて訴えているという。 米国の大学ポーツを管轄する全米大学体育協会NCAAも規則を定めており、女性から男性へと移行するトランスジェンダーの選手で、テストステロン療法を受けている場合は、男子としては出場できるが、女子としての出場資格を失うとしている。 NCAAの規則に照らし合わせれば、ベッグスさんは女子ではなく男子として出場しなければいけない。本人もそれを望んでいるのだから何ら問題はないはずだ。しかし、肉体の性別で参加するテキサス州の高校運動部リーグの規則によってうまくいかなかった。対戦相手は「公平でない」と不満に重い、ブーイングを受けたベッグスさんもつらい思いをした。全米でこれだけの論争になったからには、テキサス州の高校運動部のリーグも、何らかの規則変更、対応を迫られることになりそうで、今後の動きに注目が集まっている。