「嘘をついて恥をかかせたんだ」グラブ放り投げ→球団批判で“即刻戦力外”のメッツ右腕に米番記者は怒り心頭!「何を言ったかは問題じゃない」と真相を明かす
衝撃の光景と急転直下の展開に、ただ驚かされるばかりだった。 現地5月29日、ニューヨーク・メッツは本拠地でロサンゼルス・ドジャースと対戦し、3対10で敗れて屈辱のスイープを達成された。ハプニングが起きたのはその8回表だ。メッツの5番手で登板した右腕、ホルヘ・ロペスが大谷翔平に14号2ランを浴びた直後だった。 【動画】衝撃の展開! メッツ右腕が塁審に暴言→退場宣告→スタンドにグラブ放り投げの一部始終! 続くフレディ・フリーマンと対峙したロペスは、4球目のスイング判定を巡って三塁塁審に暴言を吐いてしまう。退場処分を言い渡されると我を忘れ、ダウアウトの手前で持っていたグラブをスタンドに放り投げる暴挙に出た。誰ひとりロペスに声を掛ける仲間もいない、メッツの現在の惨状を物語る不名誉なシーンとなったのだ。 試合後の振る舞いもいただけなかった。報道陣に囲まれたロペスは「後悔はしていない。僕は僕であり、僕らしくあり続けることを恐れない」と話したうえで、いわゆる“Fワード”を連発しながら「僕はMLB全体でおそらく最悪のチームにいたんだと思う」と言い放ったのだ。米メディアは一斉に「ロペスはメッツからDFA(事実上の戦力外)通告される見込みだ」と報じた(翌日球団は正式に登録40人枠から外れるDFAを発表)。 一方でその後、英語が母国語ではないロペスが、実は「最悪のチーム」ではなく「(自分が)最悪のチームメイト」と話していたのではないかとの憶測を呼んだ。これについてMLB公式サイトでメッツ番を務めるアンソニー・ディコモ記者が追跡。広報を通して本人にあらためて確認したところ、「最悪のチームで最悪のチームメイト」と両方の意味合いで発言したのだという。 ディコモ記者は自身のX(旧ツイッター)上で次のように断じる。 「はっきりさせておきたいのは、ロペスがDFAとなったのは“チーム/チームメイト発言”など彼が何を言ったかが問題ではないんだ。観客席にグラブを投げ捨て、試合後に首脳陣と対話したのにしていないと嘘をつき、しかもまるで反省の色が見られない。そうした言動で球団に恥をかかせたのが原因なんだ」 さらにディコモ記者は「それがすべてだよ。ロペスが実際にどんな言葉を発したかはともかく、試合後に1時間以上も頭を冷やす時間があったにもかかわらず、カメラに向かって何度も悪態をついたんだ」とバッサリ。そして「彼の口調は明瞭かつ明白であり、悔恨の念からはあまりにもかけ離れたものだった。メッツの関係者はそれを受け入れがたいと判断したんだ」と説明した。 総年俸でMLBトップを誇りながら、ここまで22勝33敗(ナ・リーグ東地区4位)と大きく負け越しているメッツ。期待された2年目の千賀滉大が怪我で出遅れ、守護神のエドウィン・ディアスも負傷者リスト入りと厳しい情勢を強いられるなか、この日は主砲のピート・アロンソまでもが死球を受けて途中退場と、負の連鎖に拍車がかかっている。 試合後にはフランシスコ・リンドーアの呼びかけで、40分間に及ぶ選手だけのミーティングを実施。ディコモ記者によれば「若手もベテランも関係なく、通用しない習慣を変えていくべきだという話になった。批判的な意見も多く出たようだ。どうなるかは分からないが、彼らはひとつのアクションを起こした」と、今後の変化に期待を寄せた。 構成●THE DIGEST編集部
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