筋肉の故障で２月から欠場も完治を信じて招集

会見でサウスゲイト監督への熱い想いを伝えたショー。(C)Getty Images

　イングランド代表のルーク・ショーが、現地時間７月10日に開催されるEURO2024準決勝のオランダ戦を前に会見に出席。厳しい批判に晒されているガレス・サウスゲイト監督について熱く語った。英紙『The Guardian』が伝えている。 【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華！EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介！ 　悲願の欧州制覇を目ざすイングランドは、自国のプレミアリーグのスターに加え、ブンデスリーガ得点王のハリー・ケイン、ラ・リーガMVPのジュード・ベリンガムを擁するタレント軍団だ。しかし、組織力は最高峰と言い難く、超が付くほどの苦戦が続いている。 　特にサウスゲイト監督への非難は凄まじい。人々の間で常に解任の二文字が飛び交っているが、当の本人は「馬鹿にされる仕事だよ。プロフェッショナルとしての能力は、想像を絶するほど疑問視され、ビールを投げつけられるのも普通じゃない。でも幸い、私の人生では困難を乗り越えることで多くを経験してきた。そのおかげで決意が固まったし、燃料にしているだけさ」とどこ吹く風だ。 　そんなタフな指揮官は、選手からの信頼が極めて厚い。先日にはデクラン・ライスが「我々には団結力がある。今夜それを証明した。この監督を守るため、お互いを守るためなら何でもするよ。僕たちはこれからも戦い続ける」と誓っていたなか、準々決勝のスイス戦で途中出場し、長期離脱から復帰したショーは、「We love him」と言い放った。 「批判は理解できないよ。彼は僕らを新しいレベルに引き上げてくれた。彼ほど成功した（イングランド代表）監督は他にいない。僕を選んでくれて、とてつもない信念と信頼を示してくれた。いつも感謝しているよ」 　マンチェスター・ユナイテッドの左SBは、筋肉の故障で２月から欠場していたが、サウスゲイト監督は完治を信じて招集した。 　ショーは、恩に報いる活躍ができるか。オランダ戦で満を持しての先発が期待される。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部