「ブラックバイマウジー」休止にSNS悲鳴 “ジーンズ難民”となる大人女性の救世主待たれる
では、「ブラックバイマウジー」を穿いてきた女性たちの代替案はどうなるのか。
ウィメンズリアルクローズ市場では、ジーンズ提案に力を入れているブランドは他にもあるが、「大人向けジーンズはストレッチ混で穿き心地に特化したものか、ゆったりしたシルエットで気になる部位を“隠す”ことに重きを置きすぎたものが多い。ウチのように大人の女性がカッコよく、かつ快適に穿けるジーンズは意外と少ない」(行者クリエイティブデザイナー)と自負する。
確かに、本家の「マウジー」は、タイトなシルエットが窮屈すぎる人もいるだろうし、他社では「アングリッド(UNGRID)」(マークスタイラー)は乗り換えにはカジュアルテイストが少々強く、「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」はもっとベーシック寄り……となかなかいい代案が浮かばない。
バロックジャパンリミテッドは収益力回復に向けて経営資源の集中を進めており、その方針の一環として、比較的規模の小さい「ブラックバイマウジー」は休止を余儀なくされた。ただ「マウジー」の看板を背負ったブランドの影響力はその数字以上に大きく、「このジーンズしか穿けない」と思っていた女性も一定数いたことだろう。
突然のブランド休止により、彼女たちはしばらくジーンズ難民になるしかないのだろうか。“救世主”の登場が待たれる。