床に転がる男児を引きずったり、足で押したり…児童クラブの男性支援員が不適切対応 南九州市が運営法人へ改善指示書
鹿児島県南九州市の放課後児童クラブで10月下旬、40代男性支援員が小学3年男児の体を引っ張ったり足で押しやったりしていたことが27日、市などへの取材で分かった。男児にけがはなかった。市は不適切な行為として、クラブを運営する同市の社会福祉法人に21日付で改善指示書を出した。 市や法人などによると10月25日、注意をまじめに聞かなかったとして、支援員が床に座っていた男児を別室に移動させようと体を引っ張った。抵抗した男児が床に転がった状態となり、約2メートル離れた別室まで引きずるようにして移動させ、足でも押しやった。 保護者からの相談や法人の報告を受けた市は11月12日、法人に聞き取りを実施。支援員が男児に乱暴な対応をし、管理者に事態をすぐに報告しなかったことを不適切と判断した。 法人によると、支援員は10月28日から別の事業所で勤務している。責任者は「職員研修の充実や保護者との信頼関係の再構築に取り組む」としている。
南日本新聞 | 鹿児島