【毎日書評】仕事はマラソンのようなもの、無理して短距離走のような働き方していませんか?
仕事上の自分の代わりはいる
「自分の代わりはいない」と思って 心身にムチを打ちながら働いていたけれど、 自分が辞めたところで会社は潰れませんでした。 仕事上の自分の代わりはいます。 会社はあなたが壊れても助けてはくれません。 最終的に自分を守れるのは自分だけです。 (112ページより) 会社には、組織としての上下関係や主従関係はあっても、人間としての主従関係はないはず。だからこそ、自分の生活やメンタル面を犠牲にしてまで働き続けないでほしいと著者は訴えています。自分に対して「大丈夫、大丈夫」といいはじめたら、限界が近づいているのかもしれないと冷静に判断する必要もありそうです。(110ページより) とにかく、自分の心身を壊されるような会社はすぐにでもやめるべきだということ。そんなときには、「自分が辞めたら、この仕事をやる人がいなくなってみんなが困るかも」などと考えてしまうものかもしれません。しかし、そんなことを考える必要はないというのです。なぜなら、それで会社が潰れることはなく、きっとなんとかなるものだから。 「次の仕事が見つからなかったらどうしよう」と思うこともあるかもしれませんが、案外、次の仕事も見つかるものです。あなたの人生は、その会社のためにあるわけではありません。(113ページより) だから、いつでも辞められるように、普段から自分の市場価値を上げる努力をしたり、視野を広く持つことを心がけるべきなのだといいます。(112ページより)
健康を犠牲にする必要はない
健康を犠牲にしてまで 仕事なんてしなくていいんです。 とくに心はガラスみたいなもので 壊れたら修復は難しいから、 自分が壊れる前に逃げましょう。 逃げることは恥ずかしいことじゃありません。 (116ページより) 仕事は長距離マラソンのようなもの。にもかかわらず短距離走のような勢いで仕事をしていれば、いつか身体は壊れるかもしれません。そればかりか、心まで壊れてしまう可能性も否定できないでしょう。 私自身も、何か仕事を頼まれると「大丈夫ですよ~」と言いがちですが、最近は、「大丈夫ですよ~」と言った後でも、ちょっと考えるようにしています。「あ、やっぱり無理だな」と思ったら、ちゃんと後で断るようにしています。(117ページより) つまり、自分の心身の健康を犠牲にするようながんばりは必要ないということです。(117ページより) 人間関係がうまくいかない、どうしても明るく振る舞えない、職場の雰囲気がつらい、生きること自体が苦しいなど、なんらかの「生きづらさ」を感じている方は少なくないはず。そこで、よりよい明日につながる糸口を見つけるために、当事者目線を前提とした本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: フォレスト出版
印南敦史