ランボルギーニ「レヴェントン」の中身は「ムルシエラゴ」、外観は「アヴェンタドール」の習作!? 3億円前後の値がつく超レアモデルを紹介します
0-100キロ加速はわずか3.4秒の俊足!
チェントロ・スティーレの手によるボディデザインは、基本的なシルエットこそムルシエラゴを継承しているものの、ラインはよりシャープなものになり、ダイナミックな面構成はムルシエラゴとはまったく異なる雰囲気を醸し出している。ボディパーツのメインマテリアルはCFC(複合カーボンファイバー)で、剛性確保の観点からルーフと左右のドアのみはスチール製となる。デザインのモチーフとなったのはF22ステルス戦闘機。そのイメージはメーターパネルにも受け継がれている。 ミッドに搭載されるエンジンは、ムルシエラゴLP640用の60度V型12気筒DOHCをベースに、吸排気システムやECUのリニューアルによって10psのエクストラを得た650ps仕様。このパワーを受け止めるサスペンションはレヴェントンのための専用セッティングとなる。クーペの乾燥重量で1665kgを達成したレヴェントンは、0-100km/h加速を3.4秒でこなす俊足ぶりを発揮するが、これはムルシエラゴLP640と比較して、じつに0.4秒も早いという驚異的な数字。最高速は340km/hを主張する。 クーペのデビューから2年後のIAAでは、「レヴェントン ロードスター」も発表された。生産台数はクーペの20台に対して15台とアナウンスされたが、その段階ですべてのモデルにはカスタマーが決定していたこともまた、クーペに等しい事情だったことは言うまでもない。 世界中のランボルギーニ・ファンから熱い視線が注がれる中で始まったレヴェントンと同ロードスターのオークション。ボナムズはクーペには140万~170万スイスフラン(邦貨換算約2億5000万円~3億400万円)、ロードスターには160万~200万スイスフラン(同2億8600万円~3億5760万円)のエスティメート(予想落札価格)を示して入札に応じたが、今回は残念ながらいずれのモデルにも落札者は現れなかった。いつの日か、新たなカスタマーのもとで再び安住の地を得ることを期待したい。
山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)
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