ナポリ指揮官コンテ、インテル戦の運命を握ったPK判定に憤り「どういうことなんだ!本当に腹が立つ。VARは都合の良い時しか介入しない」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】昨シーズンの王者インテルと、現在首位のナポリによるビッグマッチは1-1のドロー決着となったが、ナポリのアントニオ・コンテ監督は、試合終了後の『DAZN(ダゾーン)』のインタビューにおいて、インテルへ与えられたPKに不満を示した。 【動画】ナポリのコンテ監督が激怒の疑惑のシーン
アントニオ・コンテ率いる首位ナポリは、日本時間11日のセリエA第12節において、シモーネ・インザーギ率いる王者インテルと対戦。23分にスコット・マクトミネイの得点で先制したが、43分のハカン・チャルハノールのスーパーゴールで同点に追いつかれ、1-1で引き分けた。 敵地で貴重な1ポイントを獲得したナポリだが、コンテは『ダゾーン』のインタビューにおいて、74分にインテルへ与えられたPKに言及。キッカーを務めたチャルハノールがインテル移籍後、初めてとなる失敗に終わったため、スコアには影響がなかったが、納得できない様子だ。 『ダゾーン・イタリア』の「Dazn Serie A Show」の番組内では、ナポリMFアンドレ・ザンボ・アンギサとインテルMFデンゼル・ドゥンフリースが接触したPK判定のシーンを分析。元セリエA審判員のルカ・マレッリ氏が「非常に軽い接触だ。したがってPKに値せず、笛を吹くべきではなかった。勢いがあったため、実際の接触とは異なるように見えたのだろう。だが(マウリツィオ)マリアーニ主審はよく見える完璧な場所にいた。つまりこの場合、VARは介入できない」と説明した。
伊解説陣の「VARは介入できない」との説明に…
同席したミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏やナポリOBのチーロ・フェラーラ氏らも、元主審の意見に賛同。インテルにPKを与えるべきではなかったと主張すると、ナポリ指揮官が興奮気味にまくしたてた。 「判定ミスがあったのにVARが介入できないとは、どういうことなんだ? 私には理解できない。VARは都合の良い時に介入し、都合の悪い時は介入しないのか? 主審の判断が試合を変えることだってあるんだ」 「それなのに、VARが介入しないとはね。VARは判定ミスを訂正するためにあるものではないのか! ミスがあるのならVARは介入しなければならない。それだけだ! 主審が望む時だけ決断してVARが介入するのか? いったいどういうことなのか。本当に腹が立つ。ミスがあるならVARが介入するべきなんだ。私だけでなく、監督全員が腹を立てるだろう」 ナポリ指揮官は、主審の判定ミスを訂正するためにあるはずのVARが適切に運用されていないと主張。「どういうことなんだ!」と繰り返し訴え、主審がリプレイを確認したうえで、最終的な決断を下すべきであると憤りを示した。 「マレッリさん、VARが存在するのなら、ミスを訂正する時や主審が見逃したシーンに適用しなければならないんだ。だがマリアーニ主審本人が間違えたかどうかの判断を下すなんて、どういうことなんだ。とんでもないことだよ。しかも、このPKは試合を決定付ける可能性があったんだ。私に分かるように説明して欲しい。今日のような状況では、憶測が生まれるだけだ」 「『ここは介入できて、ここは介入できない』なんて、どういうことなんだ。ミスがあるのなら介入しなければならない。(VARが)主審を呼び止め、主審がリプレイで確認して、判断をするべきなんだ。われわれの有利になろうと、相手の不利になろうと、とにかくリプレイを見に行ってくれ」
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