高齢者支援団体など助成 三重・松阪市社協が7団体を審査 赤い羽根が財源
三重県松阪市社会福祉協議会(中森弘幸会長)は21日午前9時から殿町の市福祉会館で、ボランティア活動や市民団体の取り組みに対して助成を行う2024(令和6)年度市民活動助成事業の公開審査会を開いた。7団体がそれぞれの取り組みを発表し審査の結果、高齢者支援グループ「ふれあいまつさか」(西浦恵子代表)など全団体への助成が決まった。 同事業は、赤い羽根共同募金を財源とした市民活動団体の自立支援を目的に2007(平成19)年に始まった。助成先を決める公開審査会は、寄付者の意思を大切にして、生き生きと元気なまち松阪となる活動に募金が使われていることを周知するため毎年開き17回目。同募金には昨年度、市内で2793万2627円が集まった。うち松阪全域の事業計画を実施するため1704万2千円が当てられ、この中から市民活動団体に助成する。 助成金額は新規設立、または活動歴が3年未満の団体を対象にした「はじめの一歩部門」が上限5万円、一定の実績のある団体が実施する事業は「一般部門」として上限10万円が助成される。 この日は、助成を申請した団体が活動内容や今後に向けての思いをそれぞれ5分間で市社協の中森会長(77)=大黒田町=ら審査員に向けて発表した。 お年寄りの生活の困り事を支援するとともに、自分たちの生きがいと健康づくりにつなげることを目的として活動する「ふれあいまつさか」は、一人30分500円でペンキ塗りや通院の手伝い、草刈りなどを行っていることなどを説明。今年からメンバーが2人増えて7人になったことや、利用件数も増えたとした。 審査員から「作業中にけがをした場合は保険に入っているのか」との問いを受けて「予算の中に入れています」などと答えた。 ふれあいまつさか以外の助成を受ける団体と代表者、使途は次の通り。 【一般部門】 ▶カフェ・デ・モンク・イン・ミエ(伊藤仁美、坂野大徹代表)、臨床宗教師による心のケアを提供▶スーリヤ(大戸鴻範代表)、親子防災教室の開催▶minna─nico―nico(西村理沙代表)・0~2歳児を対象にした親子の居場所づくり▶不登校・保護者カフェin松阪、不登校の子供たちとの勉強会など▶音訳グループまつさか(西岡尚子代表)、視覚障害者などを対象に生活情報や書籍などを音声訳して提供 【はじめの一歩部門】 ▶アンサンブルらぱん(今本道夫代表)、ボランティア演奏会を開催