「愛人にマンションを買い与えた夫」なのに…離婚寸前の妻がどうしても夫一緒に”ゴルフ”に行きたかった打算的すぎる理由
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第18回 『別居中の夫に「いつもお仕事頑張ってくれてありがとう」…離婚カウンセラーが教える「嫌味な書き方」にならないコツとは』より続く
いずれ夫と一緒にゴルフに行きたい
次も私がLINEを添削したケースです。 「おはよう。今日は寒いですね。ゴルフ、調子はどうですか。今年はドライバーが飛んでコンスタントに80台で回れるようになるといいですね。応援しています」 この相談者も女性で、夫は愛人にマンションを買い与えて、そこで一緒に暮らしています。別居状態で、夫としては離婚したいようですが、相談者である妻は何とか夫婦関係を改善したいと思っています。 妻のほうには、「いずれ夫と一緒にゴルフに行く」という目標があります。 愛人はゴルフが下手で、夫はゴルフに連れて行かないそうです。そのため妻は夫と一緒にゴルフコースを回れるレベルまでスコアをあげて、一緒にラウンドして2人の関係を取り戻すことで、離婚を回避したいのです。
「堅苦しさ」をなくすこと
私は妻に「伝え方」を徹底的にレクチャーしました。その成果もあって夫の態度が軟化し、もう少しでゴルフにも誘ってもらえそうな雰囲気でした。 先ほどのLINEはその状況で妻が送ろうとしていた文面です。 どうでしょうか。このメッセージを読んで、「一緒にゴルフに行きたい」と思えるでしょうか。 正直、そうは思えないという人のほうが多いと思います。 原因は、「堅苦しさ」にあります。「調子はどうですか」「応援しています」という書き方はどこかよそよそしく、あまり「仲のいい夫婦」のような感じがしません。