渋谷の年越しカウントダウン、今年もなし 中止理由は「安全確保」
東京・渋谷のスクランブル交差点付近で開かれてきた年越しのカウントダウンイベントについて、東京都渋谷区や周辺商店街などでつくる実行委員会は、今年から来年年明けにかけての実施を見送ることを決めた。中止は5年連続。区によると、訪日外国人ら渋谷を訪れる人が増えており、安全確保のため、実施しないことにしたという。 【写真】ハロウィーン当日、混雑する渋谷のハチ公前広場=2024年10月31日午後9時25分、東京都渋谷区、本多由佳撮影 12月31日夜から1月1日深夜にかけて、スクランブル交差点付近を交通規制し、カウントダウンをするイベントは2016年に始まった。タレントをステージに呼んだり、協賛企業がブースを出したりして18年には約12万人が参加したが、新型コロナの感染拡大を受けて20年以降は中止に。その後は安全確保を理由として、昨年に引き続き今年も開催を見送ることになった。 今年10月には路上飲酒禁止条例が通年化。区の担当者は「路上飲酒を減らそうと取り組むなか、多くの人が集まるイベントの開催は適切でないと判断した」と話す。(本多由佳)
朝日新聞社