大谷翔平はなぜこれほど“6月に強い”のか?「最近は打つべくして打っている」すでに月間11本…驚異的なホームラン量産を支える“構え”とは
移り変わる「正解」を追い求めて
思えば、昨年6月の爆発前にも、大谷は「構え」を変えていた。 不振の中、乗り込んだ5月下旬のシカゴでのホワイトソックス戦で、構えた時のグリップエンドの位置を数センチ下げた。 こだわるのは構えとボールの見え方。持論は「構えで打撃は8割5分決まる」だ。そこには、明確な意図がある。 「しっかりとした方向で力が伝わっていかないと、(バットが)いい軌道に入っていかない。同じように振っていても、最初の構えの時点で間違った方向に進んでいると、いい動きをしてもいい結果につながらない」 今回は構える時の軸足の位置を固定した。もちろん、体調や疲れによって「構え」はブレるため、以前の正解が正解でなくなるのが打撃の難しさだ。 しかし、その時、その時によって、大谷は「正解」を導くための考えを常にめぐらせている。 6月。今年も、チューニングを経て、大谷のバットが奏でる音色は美しくなった。
(「メジャーリーグPRESS」阿部太郎 = 文)
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