2年ぶり大会2度目の優勝を決めた佐藤励

　山陽オートのG2「第35回若獅子杯争奪戦」は14日、最終12Rで優勝戦（4100メートル）が行われ、佐藤励（24＝川口）が8番手から追い上げて1着。2022年以来となる大会2度目の優勝を飾った。2着に鈴木宏和、3着は黒川京介が入った。 　とにかく強いマシンを作り上げた佐藤励。圧巻のレースを披露した。試走タイムは断トツの25をマーク。スタート巧者のそろった優勝戦は8番手から追い上げる展開となった。 　「スタートは出た瞬間に回ったと思いました。でもとりあえず冷静に考えました」 　序盤から破壊力十分のエンジンでさばき上げる。4周3コーナーでトップを走る鈴木宏を攻略するも再逆転を許す。ただ、いたって冷静だった。離れず追走すると、勝負どころは6周3コーナー。インから切り込んで勝負を決めた。 　「4日目に下周りをやって格段に良くなりました。こんなに合うとは思いませんでした。これは同期のおかげです」と万感の表情を浮かべた。 　月末には川口で行われるSG日本選手権（30日～11月4日）を控える。 　「このスタートでは厳しいのでなんとかしたい。改良しないと通用しない。この流れをどうするかは自分次第です」 　常に課題やハードルを自身に課して、それを悠々と乗り越えていく。今後も大いに楽しみだ。 　◇佐藤　励（さとう・れい）2000年（平12）3月5日生まれの24歳。千葉県出身。21年11月に35期生として登録。同期は新井日和、小椋華恋、永島潤太郎ら。通算優勝は14V（G1は1V、G2は2V）。1メートル76、54キロ、血液型O。