「オープンカー」はやっぱり魅力的! ミニ・クーパー S コンバーチブルへ試乗 当面エンジン版のみ
殆ど選択肢がない小さなオープンカー
新世代のミニ・クーパーにも、コンバーチブルが追加された。しかも9年ぶりに、グレートブリテン島中南部のオックスフォードで生産されるという。ブランドの起源や、ユニオンジャックを模したテールライトを考えれば、正しい方針といえる。 【写真】「ルーフレス」は魅力的! クーパー S コンバーチブル 最新ミニ 小さなオープンたち (111枚) このクラスの小さなオープンカーは、もはや殆ど選択肢が残っていない。それでも英国人は、ソフトトップを好む。ミニは、今後もコンバーチブルを削らないで欲しい。 オランダから生産拠点が変更された理由は、ドライブトレインなどを共有するガソリンエンジン版のハッチバックも、オックスフォードで作られているから。この方が、効率的に提供できる。 旧世代のミニ・エレクトリックには、コンバーチブルが数量限定で存在した。だが新世代のバッテリーEV仕様、クーパー EやSEへ設定されるのは、少し先になるようだ。それは、プラットフォームがまったくの別物で、今は中国の工場で作られているから。
1.5Lのクーパー Cに2.0LのS、最強のJCWも
現在の英国で選択できる、コンバーチブルは3種類。163psを発揮する1.5L 3気筒ガソリンターボエンジンを積むのが、クーパー C。203psの2.0L 4気筒ガソリンターボは、クーパー Sを名乗る。 さらに、最強仕様としてクーパー・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)も設定される。こちらは、2.0Lユニットから231psが引き出される。 オープンカーを開発する場合、単に金属製のルーフを切り取り、折り畳めるソフトトップへ付け替えれば終了、というわけではない。ミニの技術者は、売りとしているゴーカート・フィーリングを保つため、各部に改良を加えている。 エンジンは、それぞれ専用に再チューニング。シャシーは剛性を強化し、車重は100kg増えているが、サスペンション・スプリングとダンパーにも変更を受けている。 トリムグレードは、クラシック、エクスクルーシブ、スポーツの3段階。アルミホイールは、16インチから18インチまで選択できる。今回試乗したのは、クーパー S コンバーチブルで、ホイールは17インチを履いていた。 筆者がやってきた場所は、アメリカ東海岸のサウスカロライナ州。気持ちのイイ海岸線をイメージしたいところだが、生憎の雨だった。先日、洪水に見舞われた地域で、冠水した道路も残っていたほど。ソフトトップを常時開くことはできなかった。