今帰仁にパン店「ピリカ」 「北海道」コンセプト、帯広と名護出身夫婦が出店
北海道をコンセプトにしたパン店「北海道ベーカリー ピリカ」(今帰仁村謝名、TEL 090-6877-7747)が11月14日、オープンした。(やんばる経済新聞) 【写真】「ピリカ」外観 同店を開いたのは、北海道帯広市出身の太田祐生さんと名護出身の妻・智子さん。パン職人歴17年の祐生さんは「パンを通して北海道の魅力を伝える店をいずれ持ちたいと思っていた。それならと、妻の地元に帰って起業しようと決めた」と話す。 イートインスペース4席を設ける店内は、智子さんが描いたキツネやタンチョウ、クマなど北海道で見られる動物のカラフルなイラストが目を引く。提供するパンには、北海道産の小麦粉やバター、北海道の農家から直送されるジャガイモ・タマネギなどの野菜を使う。営業を午前と午後の2部制にし、1日に約40種類のパンを時間帯によって変えながら用意する。 人気商品は「塩パン」(200円)や「チョコ塩パン」(230円)、揚げドーナツ「きなこボール」(120円)。「たまごパン」(210円)や「芽室のタマネギパン」(250円)、小麦粉・キタノカオリを使った食パン「リッチブレッド」(700円)、今帰仁の黒糖を使った「黒糖チーズ」(240円)と「黒糖ブルーベリー」(170円)などをそろえる。 「『ピリカ』はアイヌ語で『豊か』という意味。北海道直送の旬の野菜も店内で販売する。北海道の大自然やおいしさを知ってもらうきっかけになれば」と智子さん。「沖縄に帰ってきたのは19年ぶり。沖縄の助け合いの精神『ゆいまーる』は北海道でも通じるものがあり、沖縄を出たことでより地元が好きになった」と話し、「北海道の人には『頑張れ』と送り出してもらい、今帰仁の人には応援してもらうとともに受け入れてもらえている。どちらもうれしい。縁を大切にしていきたい」と意気込む。 営業時間は、午前の部=9時~13時30分、午後の部=15時30分~18時。水曜定休。
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